A U G U S T, 2001

| GO BACK TO HOME PAGE |


8月13日(月)
 帰宅途中グランドセントラルマーケットでチーズとバゲットを買う。最近パリ在住の戸塚真弓さんや日本在住のフランス人パトリス・ジュリアンが書いたフランス流に生活を楽しむ本を立て続けに読んだせいか、チーズのお供にワインを飲みたくなった。早速近所の酒屋に寄ってピノ・グリジョを買って帰る
 よく考えてみると自分でワインを開けたのは初めてだった。30分ほどコルクスクリューと格闘してやっとワインにありつく。ペンキ塗りも電気製品の配線も自分でしてしまうのに、ワインを開ける時はいつもその場にいる男性まかせにしていたんだなあ、と何だか不思議に思う。少しぐらいそういう部分を残していた方が女性として可愛いげがあるかもなあ、でもそんな事言うとフェミニストの友達からは怒られてしまうかな、なんて事を考えながらワインを飲んだ。カマンベールとゴートチーズにフランスパン、昨日の残りのラタトゥイユで簡素な夕食。ワインのせいかあっという間に眠りにつく。
 余談ですが、日本語と英語ではフェミニストという言葉の意味に大きな違いがあります。日本でフェミニストと言うとドアを開けてあげたりするレディーファーストを身につけた女性に優しい男性の事を言うようですが、英語でフェミニストと言うと男女同権や女性の自立を目指す主に女性の運動家の事で日本語で言うウーマンリブに近いニュアンスです。女性をか弱い存在と見なして「優しくする」裏返せば「甘い」男性は英語のフェミニストから見れば天敵のような存在であり、どこでどう意味の取り違えが起こったのか不思議な限りです。

8月12日(日)
 冷蔵庫に残り野菜がたくさんあったので、完熟トマトを買ってきてラタトィユを作る。前菜はカボチャのスープ、アントレは生トマトとゴートチーズ、バジルのスパゲティと夏野菜中心のディナーになった。やっぱり季節のものを食べるとおいしいね。

8月2日(木)
 最近チェルシーにできた話題のレストラン「マンレイ」に行く。パリで大成功しているトレンディーなアジアテイストのレストランで、ジョニー・デップ、ジョン・マルコビッチ、ショーン・ペンが投資家に名を連ねているとあっては話題にならないはずがない。1月にパリに行った時にすごく気に入ったので、ニューヨークにオープンするという噂を聞いて以前から楽しみにしていたお店でもある。
 一週間前に予約したのに何とか予約が取れたのは夜の10時45分。バーで飲むだけでも予約がいるという。まあ、しばらくはこの状態が続くだろう、しかたないか。とりあえず興味があったので時間は遅いが行ってみる事にする。
 オープンしたてなので予約が確認できないとか時間になっても入れないとかのトラブルがあるかも、と覚悟していたが意外にスムーズに入店。仏像や赤を効果的に使った印象的な内装は本店の雰囲気が出ている。しかしパリ店の方は大きな円形の店内の両側にシアターのように丸みのあるバルコニーのバーラウンジがあって、一階降りた所がオープンエアーのレストランというインパクトが強い造りだったのに比べて、ニューヨーク店は一階と地下のバイレベルになっている以外は割と普通の造りで本店のようなインパクトはない。メニューもパリ店の方は和食や東南アジアの料理をアレンジしたオリジナルが中心だったのにくらべて、意外と普通のコンチネンタルのメニューだった。寿司バーはもちろんあって、アントレに食べたが日本食レストランで出てきそうな「ちゃんとした」お寿司だった。客層は20代後半の「私お洒落でしょ」とファッションが主張している層が中心で、女性用トイレではモデルらしき女性客が何人かで言い争ってたりしたのが「おー、さすが"In"のお店」という感じだったが、お店としての全体的な印象はよかった。ジョニー・デップやショーン・ペンに一目会えるかも、と期待して来る客が一通り来て落ち着いた頃にもう一度行ってみたい。
 Man Ray
147 W.15th St. New York, NY 10011 Tel:212-929-5000

【top】 【home】
| TOP | HOME |