DON'T MEAN A THING (IF AIN'T GOT THE SWING)【Spiral】


【jazz】 New York Jazz Club Guide
Downtown (34丁目より南の地区)編


目的別おすすめジャズクラブ

【ball】 ニューヨークならでは。一流のジャズの生演奏を思いっきり楽しみたい!

BLUE NOTE ブルーノート
BOTTOM LINE ボトムライン
KNITTING FACTORY ニッティング‐ファクトリー
VILLAGE VANGUARD ヴィレッジバンガード
【ball】 ちょっといい雰囲気でジャズを聴きたい。もちろん料理だっておいしくなきゃいや。
FEZ UNDER TIME CAFE フェズ (タイム・カフェの地下)
KNICKER BOCKER BAR & SALOON ニッカーボッカー‐バー&サルーン
【ball】 楽しくお酒を飲みながら、ニューヨークらしいクラブでジャズを聴きながらニューヨーカーと一緒に盛り上がりたい!
55 BAR
S.O.B's
ZINC BAR ジンクバー


【ball】 ニューヨークならでは。一流のジャズの生演奏を思いっきり楽しみたい!

BLUE NOTE ブルーノート
131 West 3rd St. (bet. McDougal St. & 6th Ave.)
Tel:212-475-8592
www.bluenote.net

【Blue Note】 地元紙で「ジャズ界のハードロックカフェ」と評されるのも納得、の超メジャーな有名クラブ。東京、大阪、福岡、ラスベガスに支店があり、日本人客も多い。紹介するのも今さら、 という感じだが、一流ミュージシャンぞろいのラインアップや2組のミュージシャンを一度に見れるダブルビルの企画には、つい行きたくなる魅力あり。チャージの高さも一流で、 平均して30ドルから50ドルくらい。ドリンクかフードを最低5ドルオーダーするシステム。座るスペースが狭くて窮屈だが、音響はジャズクラブの中では抜群にいい。 トイレがある2階にミュージシャンの控え室があり、アーティストによっては気軽にサインを頼んだり、「今日の演奏よかったよ!」と話しかける事ができる。予約必須。

営業時間 7:00 pm-2:00 am (金、土曜日は4:00 am)
サンデーブランチ1:00 pm - 6:00 pm
公演時間 9:00 pm & 11:30 pm
金、土曜日は深夜1:00 am からジャムセッションあり
サンデーブランチ 1 pm & 2:30 pm $19.50
食事: アメリカンコンチネンタル
NOTE: 火曜日から日曜日が一人のアーティスト(またはダブルビル)
月曜日は新人やレコード‐プロモーションでチャージは通常15ドル

THE BOTTOM LINE ボトムライン
15 West 4th St. (@ Mercer St.)
Tel:212-228-6300

ジャズよりもロックやポップスなどのアーティストが出ている事が多いので、厳密には“ジャズクラブ”ではないが、それだけにジャズミュージシャンが出演する時は、 商業的にもある程度成功している有名ミュージシャンだと思っていい。同じアーティストが一週間続けて演奏する事はなく、1~4日ごとにアーティストが変わる。 毎日営業している訳でもないので、まめにチェックが必要。フュージョン系のアーティスト、マイク・スターン、ロベン・フォードなどがよく出演している。 他のクラブに比べてステージが高いので、後ろの席でもステージがよく見える・・・が、店の真ん中に柱があり、真ん中の席は関係者のためにリザーブされている事が ほとんどなので、中心より前のセクションの後ろの方に座るのがベスト。チケット代が比較的安くミニマムもないので気軽に行ける。店内は飾り気ゼロでサービスも そっけないことこの上ない。演奏さえ見れれば満足の向きにはかえって楽かも。クラブには珍しくボックスオフィスがあり、チケットを事前に買うことができる。

公演時間:7:30 pm と10:30 pm の2公演、アーティストによっても違うので要確認。
食事:ハンバーガーやフライドポテト、チキンウィング、ピザなど、ビールのおつまみ的メニュー。味は期待しない事。

KNITTING FACTORY ニッティング‐ファクトリー
74 Leonard St. (bet. Church St. & Broadway)
Tel: 219-3055

ちょっと前までジョン‐ゾーン、デイビッド‐マレイ、ラウンジ‐リザーズなどが出演者の常連だったのだが、何でもインターネットで控室の映像と音声を流しっぱなしに していた事が原因で常連ミュージシャンが反発。今ではすっかり出演ミュージシャンが替わってしまった。去年ハリウッドに支店を出した‥のはいいが、噂ではかなり苦戦している らしい。
ジャズではパット・メセニー、ジョー・ロバーノやビル・フリーゼル、チャーリー・ハンターらが出演。坂本龍一も97年、98年と続けて出演していた。変わり者と評判のオーナーがポリシーを持ってブッキングしているらしく、ルー・リードや ミシェル・ンデゲオチェロが出演するなど、あっと驚かされる事も多いので今も目が放せない。一階のメインステージ、地下一階のタップバー、オルタニットという教室のような 小さなライブスペース、地下2階のオールドオフィスと同じ建物の中に4つもライブスペースがあり、それぞれのスペースに知名度、人気、音楽性がそれぞれ違うミュージシャンが毎日出演している。 入り口にカフェ&バースペースがあって待ち合わせに便利。ボックスオフィスがあるので、人気のライブは早めにチケットを買っておくのが無難。

公演時間:スペースによって違うので電話かヴォイスやタイムアウトで確認しよう。
食事:なし

VILLAGE VANGUARD ヴィレッジバンガード 
178 Seventh Ave. South (@11th St.)
TEL:212-255-4037

1934年にマックス‐ゴードンがオープンし、1935年に今の場所に移転した由緒正しい正統派ジャズクラブ。ディジー‐ガレスピー、アート‐ブレイキー、マイルス‐デイビス、 ソニー‐ロリンズなど、過去何十年間に出演したアーティストは数え切れないほどのそうそうたる顔ぶれ。ジョン‐コルトレーンの絶頂期を初め、数々の名盤がレコーディングされた場所としても有名。 現在でも一流のストレート‐アヘッドジャズミュージシャンが毎週出演している。ステージが見にくい。食事ができない。お酒もまずい。サービスが悪い。すべてのマイナス点は 輝かしい歴史と一貫したアーティストのクオリティーと意外によいサウンドのもとに正当化される。チャージは通常ミュージックチャージ15ドル、ミニマム10ドル。 ミニマムの10ドルで、ドリンクチケットが2枚ついてくる。

公演時間:9:30 PM と11:30 PMの2公演
月曜日はバンガード‐ジャズ‐オーケストラという地元ミュージシャンによるビッグバンド
ブランチなし


【ball】 ちょっといい雰囲気でジャズを聴きたい。もちろん料理だっておいしくなきゃいや。
ジャズクラブでオーダーした食事がまずくても文句を言っちゃいけない。だって普通まずいものと決まっているんだもの。そんなの納得が行かないって人は発想を変えて、 レストランに生演奏の楽しみが付随しているお店に行くべき。単にライブをやっているというだけのレストランはマンハッタン中に数限りなくある。ここでお薦めするお店は 単なるおまけ以上の質を常にキープしたジャズを提供している選りすぐりです。

FEZ UNDER TIME CAFE フェズ (タイム・カフェの地下)
380 Lafayette St. (@ Great Jones St.)
TEL:212-533-2680

お洒落なお店が多いラファイエット通りのタイムカフェ地下にあるライブスペース。毎週木曜日にはチャールズ‐ミンガス‐ビッグバンドが出演している。他のジャズクラブでも月曜日に毎週ビッグバンドが出演している所は多いが、現在このビッグバンドがニューヨークのベストだと評判が高い。メンバーはその週によって変わるので運がよければランディー‐ブレッカーら有名アーティストが出演しているかも。ストレート‐アヘッドなジャズはこのビッグバンド以外ほとんど出演しないが、モーズ‐アリスン、ホリー‐コールなどジャズとポップスの境目に位置するアーチストが出演する事あり。ライブは水曜日から土曜日まで。一階のタイムカフェは何年か前にはかなり人気の高いレストランだっただけあって、今でもお洒落な人種で賑わっている。今では最先端というより、ナチュラル指向の料理とお洒落な雰囲気、ライブミュージックのコンビネーションがすっかりニューヨーカーに定着した感じ。正統派ジャズクラブの独特の雰囲気が苦手な人におすすめ。

公演時間:10:00 pm, 11:30 pm & 1 am
食事:ナチュラル志向のアメリカンコンチネンタル。味はまあまあ。

KNICKER BOCKER BAR & SALOON ニッカーボッカー‐バー&サルーン
33 University Place (@ E.9th St.)
TEL:212-228-8490

メインはバー&グリルレストラン。1978年にオープンして以来、上質のジャズを提供してきた。楽器の構成はピアノ‐デュオかトリオが多く、以前はジュニア‐マンス、 トミー‐フラナガン、ロン‐カーターらがよく出演していた。現在はさすがにこれらのベテラン‐ミュージシャンはほとんど出演していないが、サー・ローランド・ハナや マルグリュー・ミラーやラリー‐ゴールディングスなどが出演している事はある。実力のあるミュージシャンでもあくまでも食事の脇役として押さえ気味に演奏しているのが ちょっと気の毒。バーではミュージックチャージがなく、ふらっと行くのによい店。


【ball】 楽しくお酒を飲みながら、ニューヨークらしいクラブでジャズを聴きながらニューヨーカーと一緒に盛り上がりたい!

55 BAR フィフティーファイブ・バー
55 Christopher St. (bet. 6th Ave. & 7th Ave.)
Tel:212-929-9883

マイク・スターンがニューヨークにいる時は月曜日と水曜日に出演。レニ・スターンも週一回出演している。他の曜日もウェイン・クランツなどフュージョン系ギタートリオが中心。古くてうす汚れた趣のお店だけど、ミュージシャンの興が乗れば店に似合わぬ名演奏が2ドリンクつき10ドルで見れるお得なお店。

公演時間:10:15pmから3公演
食事:なし、ドリンクもビールやウィスキーが中心で、カクテルやコーヒーはなし。

S.O.B's
204 Varick St. (@Houston St.)
TEL:212-243-4940
www.sobs.com

店名はSound of Brasil'sの略でラテン‐クラブ。レゲエやブラジリアン、アフリカンなどの上質のワールドミュージックが聴ける。ミシェル‐カミロなどのラテン‐ジャズミュージシャンや、ジャズファンにもよく知られるアストラッド‐ジルベルトなどが出演。盛り上がると客がすぐに陽気に踊りだす明るいノリはラテンクラブならでは。

食事:軽く食べる事ができる。テーブルに座るにはミニマムオーダーする必要あり

ZINC BAR ジンクバー
90 W. Houston St. (@Laguardia Place)
TEL: 212-477-8337

本当はあまり人に教えたくないぐらい気に入っているジャズバー。立ち見も含めて40人も入ればいっぱいになってしまう小さな小さなスペースだったが、奥にラウンジスペースを増設。演奏を見たい時はバー、おしゃべりも楽しみたい時は奥のラウンジ、と使い分け可能。月曜日はロン‐アフィフ‐トリオ(ギター)が毎週出演。バックのミュージシャンはその時によって変わるが、ドラムがジェフ‐テイン‐ワッツやアル‐フォスターだったりするのは驚かされる。木曜日はラテンジャズ、金曜日はフラメンコギター。土曜日と日曜日はブラジリアンミュージックで、音楽を聴きに来るというよりバーとしてくる客が中心。おすすめはその月や週によって変わる火曜日から木曜日。有名ではなくてもミュージシャンの演奏レベルは高い。出演者を知らずにふらっと行ってもがっかりさせられる事はない。チャージは1ステージ、5ドル+ミニマム1ドリンクと破格値。予約や時間を気にせずふらっと行ける気楽さと、普通のバーとしても悪くない雰囲気が個人的に気に入っている。

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